活動紹介
保育士分科会 乳児保育研修会
2024年11月20日
保育士分科会では令和6年11月18日(月)に前橋育英短期大学保育学科の小屋美香教授をお招きし乳児保育研修会「育ちあう乳児保育」をロイヤルチェスター前橋で開催しました。119名の方が参加してくださいました。
初めに「声のワーク」を2人組で行いました。お互いの自己紹介、愛称を聞き合いその後一人が目を閉じ心に響くまで相手の名前を呼びかける。声の大きさやトーンなど変え、心に届いたら目を開ける。このワークにより相手に心を込めて伝える、心を込めて挨拶をする学習に繋がるそうです。実際にやってみると相手の感情の動きを感じ取れたように思いました。
今回はグループワークによる「学びあい」が中心となりました。前もって連絡のあった環境の分かる写真を持ち寄り、模造紙に場所ごとにまとめて貼りながら、環境の優れている所、問題点、助言など書き込み共有していきました。
他園を見て新しい環境構成を知り、定期的に見直し、育ちと共に再び見直していくことが重要である事を学びました。
乳児期の土台作りを大切に育み、丁寧な関わりと丁寧な環境構成を考え、今後の園での見直しをする良い機会となる研修会でした。
保育士分科会 音楽遊び研修会
2024年10月23日
保育士分科会では、9月17日(火)に前橋市総合福祉会館にて音楽遊び研修が開催されました。講師に「こいのぼりバンド」の皆さんをお招きし、パネルシアターや遊び歌、オリジナルソングといった保育の実践で即使える内容をコンサート形式で披露して頂きました。参加人数は約120名でした。
多くの内容は参加型であり、一方通行になりがちなパネルシアターなども歌や小道具、応答などで視聴者を参加者にしてくれる内容で大いに保育の参考になりました。
中でも、よーこママ作詞しーなパパ作曲の「形状記憶フェルト」はフェルトの準備さえすれば全員で遊べる楽しいものでした。参加者全員に20センチ四方ほどのフェルトが配られ、それを歌に合わせて丸めたり、畳んだり、くしゃくしゃにしたりしつつ、ハッと振りほどくと元にもどる…見立て遊びにも使えて、折りたたんでハンカチ、丸めて望遠鏡など、子ども達の自由な発想を引き出せそうだと感じました。また、丸めたフェルトを代表者が数人分集め、さらに白と黒のフェルトで巻くと海苔巻きができるという遊びの展開性も見事で、保育者としてすぐにも子ども達と遊びたくなる内容でした。バンドの皆さんが演奏して下さる歌声にも癒され、また元気を頂き有意義な時間になりました。
保育士分科会 保育が楽しくなる実技研修会
2024年10月23日
令和6年8月22日(木)に、共愛学園前橋国際大学短期大学部こども学専攻の天宮陽子教授を招いて群馬県市町村会館にて「保育が楽しくなる実技研修」が開催されました。「つくって、あそんで、たのしもう!」~身近な物を使っておもちゃを作ろう~という内容の実技研修で、全7種の手作りおもちゃを実際に作って遊んだり、おもちゃを使ってミニ劇のような作品発表をグループごとに行ったりしました。材料はアルミホイルや紙コップ、ストロー、百円ショップで簡単に手に入れることができる針金やカラーセロハンなどを用いたおもちゃで、作った後はもちろんのこと作る過程も楽しめる物ばかりでした。
「材料を渡す時に、気を付けて扱うよう声を掛けるだけでなく先生自身が丁寧にゆっくりと手渡すことで幼児は材料を大切に持って行こうとする。このことは危険回避にもつながる」「“すごいね・工夫したね・それいいね”などの幼児への一言の声掛けが大切、その一言は幼児との信頼関係にもなる」「遊ぶのをメインにするため色や模様を付けるより、まずは遊ばせて」「いろいろな色を楽しんで使った結果、色が混ざり黒くなってしまった。その黒くなるまでの過程が“ワクワク、ドキドキ”なら黒い絵でもOK」など保育のポイントになる天宮先生からの言葉もとても参考になりました。回転の速度によって模様や色が変化するおもちゃ製作のとき残像現象という言葉が出てきましたが、何年か後に勉強をしていて残像現象という言葉に出会ったとき幼児たちは「あっ!あれだ」と気付くだろうなと思いました。また、遊びを楽しむ中で工夫してみようとしたり、試したり興味・関心をもったりすることは学びの土台になるので「保育園・幼稚園・こども園と学校の連続性の大切さ」を実感できた研修でした。
令和6年度第1回保育士分科会・給食分科会合同総会
2024年09月27日
2024年5月22日(水)令和6年度第1回保育士分科会・給食分科会合同総会をWEB(Zoom)&社会福祉センターにて開催いたしました。両分科会とも令和5年度事業報告及び決算報告を行い、令和6年度の事業計画(案)及び予算(案)について承認をいただきました。役員の選出も無事に決定し新年度の体制が整いました。 記念講演として【「子どもが作る弁当の日」で何が育つのか】と題しまして、株式会社オフィス弁当の日 社長 竹下和男氏をお招きしご講演いただきました。 子どもが自ら弁当を作ることは、子どもたちの成長を促すこと。保育と給食を繋ぐ最も重要な「食育」について、現代の子どもたちに食の大切さをどう伝えていく必要があるか深く考えさせられる内容でした。
保育士分科会 不適切保育を考える研修会
2024年02月09日
保育士分科会では、令和6年2月6日(火)に不適切保育を考える研修会を行いました。講師は山梨大学・大学院総合研究部 名誉教授 加藤繁美先生をお招きし「保育の中の子どもの声 ~不適切保育問題に関連させて~」と題して講義をしていただきました。前日からの降雪により、急遽WEB(Zoom)に変更となりましたが、たくさんの方に参加していただき開催することができました。
最近の報道で取り上げられた不適切保育のニュースを振り返りながら、背景にある子どもの人権への鈍感さ、また保育の実践例をもとに子どもとの対話から進める保育の大切さを学びました。こどもの声を大切に、丁寧に聴くこと、そしてこどもの行動には全て意味があり、まず共感することから、関係性がつくられていくということを再認識する研修となりました。
保育士分科会 ステップアップ研修会Ⅱ
2024年01月29日
保育士分科会では、1月24日(水)にステップアップ研修Ⅱを前橋市総合福祉会館
にて開催いたしました。講師には、和洋女子大学 田島大輔先生をお招きし、ステップ
アップ研修Ⅰでの学びを踏まえ、「他園の実践を通して見方・考え方・捉え方を再考
する~トライアンドエラーとサイクルの構築の視点から~」と題して、ひまわりこども園
の実践発表を通して田島先生から講義をしていただきました。参加人数は73名でした。
実践例からより具体的に、日々の先生方の葛藤、願い、対話する姿に共感することが
多く、自身の保育を振り返りどんな糸口から次に繋がっていったのかと、理解を深めることができました。
公開保育は、保育の実践の質向上に大変有効な方法である。実践について一方が教え、
他方が教わるといった一方的な教授的な研修だけではなく、双方向的な研修が大切である
とお話いただきました。
保育士分科会 中堅職員向け研修会
2023年12月18日
令和5年12月8日(金)、保育士分科会では中堅保育士・保育教諭を対象に、専門職としての責務と専門性を学ぶこと、および子どもの個性を大事にする保育を学ぶことを目的として、群馬県市町村会館にて中堅職員向け研修会を開催しました。講師には、社会福祉法人東香理事 青山 誠先生をお招きし、「こどもまんなか社会の中で~真に子どもの声を聴くとはどういうことか。子どもの声に耳を澄ます、対話的な保育実践から考える~」というテーマでご講演いただきました。参加人数は約90名でした。
講義では、「サークルタイム」という手法を学びました。その中でいくつかの実践例が映像で紹介され、大人の応答的な関り方や子どもたちの成長の様子を見て理解を深めました。
講師より、「子どもの世界を覗こうとする思いが基本であり、目的である。子どもの視線の先を見て、言葉にならない気持ちを行動から拾ってほしい」と参加者へメッセージが送られました。穏やかな語り口で、会場全体が終始和やかな雰囲気に包まれた研修会になりました。
令和5年度 施設長運営研修会 Part1
2023年12月05日
11月21日(火)に群馬県社会福祉総合センター大ホールに於いて、施設長運営研修会を開催しました。
まず初めに、群馬県生活こども部私学・子育て支援課 富澤 恵子課長をお招きし、「群馬県保育関係行政説明」として、「保育をめぐる状況」「群馬県の主な取り組みについて」「群馬県が施設長に期待すること」についてお話を伺いました。少子化に伴い、今後の保育需要が厳しい現状となる中、施設長として保育士(保育士確保)や保護者から選ばれる魅力ある園づくりとなるマネジメントを十分に発揮していただきたいとのお話がありました。
次に、新島学園短期大学入試・広報課 寺澤 いづみ氏をお招きし、「就職にも進学にも強い新島学園短期大学とは」についてお話を伺いました。少人数制によるきめ細やかな教育を実践されていることがよくわかるお話でした。
最後に、新島学園短期大学コミュニティ子ども学科准教授 草間 吉夫先生をお招きし「こどもまんなか社会の実現」と題し、元市長のご経験がある草間先生の観点から、ユーモアを交えながらご講演をいただきました。少子化や家庭の養育力の低下に伴い、今後、「子どもサービス業」が増加していく中で、経営のビジョンやマネジメント力の向上を図るためのヒントとしては、老人福祉や医療関係、海外ではオーストラリア・カナダ・デンマーク等の福祉がヒントになるのではとのお話がありました。私たち施設長は、これからも子どもの最善の利益を実現しつつ、新しいビジョンや変化するビジョンに対応できるようにしていかなければと改めて感じる研修でした。
看護師・保育職研修会(後期)
2023年11月01日
保育士分科会では、10月31日(火)に「看護師・保育職研修会(後期)」を群馬県市町村センター大研修室にて行いました。講師に株式会社保育安全のかたち 代表取締役 遠藤登氏をお招きし、「見逃した事故の対応と応急手当について」と題して講義をしていただきました。今回は、「看護師・保育職研修会」の第2回目となりました。1回目はWebでの配信、2回目は参集での研修となり、看護師、保育士、栄養士等、と園で働く様々な職種の方々にご参加いただいての研修となりました。講義の中では、子どもが怪我をすることは当たり前ではない、子どもが安心して遊び込める環境を作っていくことがいかに重要であるか、実際に起きてしまった事件等を例に挙げながらお話しいただきました。身近で起こり得る事件、事故の話を伺い、子どもたちを守るためにできることはまだまだあると実感し、本日から改めて気を引き締め、危機感を持ち保育に取り組もうと考えさせられる研修でした。
主任保育士・主幹保育教諭等研修会(令和5年度)
2023年10月03日
9/4(月)県の委託を受けて、主任保育士・主幹保育教諭等研修会を講師に和洋女子大 人文学部 こども発達学科 助教 田島大輔先生をお招きし、市町村会館に於いて、受講者173名参加のもと開催しました。
「保育のサイクル性を考える~試行錯誤や対話が生まれる保育とは~(幼児教育におけるリーダーシップ 幼児教育の課題の抽出及び解決策の検討)というテーマでありましたが、一方的に講師の先生がお話しする研修スタイルではなく、合間合間に隣の受講者同士で考え合う時間を設けたり、グループワークしたりと「全員で研修会を作り上げていきましょう!」という先生のお考えや明るいお人柄から和やかな雰囲気での研修会となりました。
田島先生は現場を経験され、現在も日々各保育現場に出向き研究されているので、お話が現場に即した内容により腑に落ちる事ばかりで、現状に満足し、チャレンジすることに億劫になりがちですが、更なる高みを目指して心新たに頑張っていかなければと考えを改める充実した一時となりました。
保育士分科会 ステップアップ研修会Ⅰ
2023年09月05日
保育士分科会では、8月21日(月)にステップアップ研修会Ⅰを群馬県社会福祉総合センターにて開催いたしました。
講師には、和洋女子大学 田島大輔先生をお招きし、「子どもの姿やおもしろさから始まる保育へのチャレンジ~子どもの見方・考え方・捉え方を再考してみよう~」と題して講義をしていただきました。保育士・保育教諭・主任・主幹など79名の先生方が参加され、こどもを理解するということはどういうことか、こども理解の仕方や遊びの環境の作り方などの内容をグループワークを交え、他園の先生方とのコミュニケーション盛んに行いながら学ぶ時間となりました。
今回の研修を踏まえ、1月15日(月)には公開保育を通して、子どものおもしろさや新たな出会い、保育の深まり等共有していきたいと思いますので、是非ご参加ください。
SIDSと乳幼児救命に関する研修会(令和5年度)
2023年08月31日
8/1(火) 8/3(木)の両日、「SIDSと乳幼児救命に関する研修会」を群馬県社会福祉総合センターに於いて開催しました。
講師に前橋育英高校の手島正弘先生をお招きし、「SIDS(乳幼児突然死症候群)について」「乳幼児の救命講習」「グループワーク(園児が緊急事態に陥った場合にどの様に対処するか)」の三部構成で講義していただきました。
どの講義も命の重さ、大切さを再認識させられ、特にSIDSに関しては、それまで既往歴無く元気に過ごしていた子どもたちが突然就寝中に毎年どこかで亡くなっているという現実に、身近でも起こり得る可能性は充分あり、子ども達の些細な変化に気付き、最悪の事態を回避できる様、改めてしっかり子ども達を見て、大事な命を守る為に明日からの保育に一生懸命努めなければと身の引き締まる思いを抱く研修会となりました。
新任保育士・保育教諭等研修会(前期)
2023年07月04日
県の委託を受けて、新任保育士・保育教諭等研修会(前期)を6月27日(火) 群馬県勤労福祉センターに於いて開催しました。
講師に株式会社こども保育環境研究所の粕谷彩子先生をお招きし、社会人・保育者としての心構え、接遇マナーや対応、保育指針や教育保育要領、発達段階の理解と関わり方等の講義をしていただきました。1,2年目の保育士・保育教諭189名が受講し、少しでも知識を吸収して成長しようとする気持ちが講義を受けている姿勢から垣間見れました。また、講義にはグループワークもあり、仕事の大変さや保育の悩み等の思いを抱えながら約3ヶ月、同じように頑張ってきたんだという事で互いに励まし合い、これからも頑張っていこうと気持ちを奮い立たせる有意義な1日になったようです。
令和4年度 第2回 総会
2023年03月16日
令和5年3月16日に令和4年度第2回総会が行われました。来賓に群馬県生活子ども部私学子育て支援課長 廣田暢実様と群馬県社会福祉協議会長 川原武男様にご臨席いただきました。議長には館林市立多々良保育園の坂崎園長が選出され、予定していた4議案について審議が行われ、すべての議案が原案通りに承認されました。
また、総会終了後には共愛学園前橋国際大学・共愛学園前橋国際大学短期大学部 学長の大森昭生様に「予測困難な時代を生きる子どもたちのために」と題してご講演をいただきました。自ら課題を見つけ解決に向かう力が必要となる時代に、高校や大学で展開されている新たな学びについて、たくさんの事例をご紹介いただきました。また、これからの時代を生きる子どもたちをはぐくむのは、家庭や園、学校だけではなく地域の力も大切で、地域と一体となり、協働することの重要性をお話しいただきました。